高床式倉庫

わざわざ高床で保存しておく必要性はあまりない闇鍋ブログ

ビルドへのあれこれ 終わってほしくないけど終わってほしいジレンマ

もう『仮面ライダービルド』の放送が終わって半年ぐらいは経つというのに、まだ私はビルドが終わったことを受け入れられていないのかもしれない。

 

本編の放送が終了してからも、以前のエントリーで終わった実感がなかったと書いたし、実際無かったし、平ジェネFOREVERも終わって、Vシネマの上映も見てきた。終わるとどんどん出る関連書籍も割と買っている方だと思う。というか、出戻ってくる前はせいぜい中一ぐらい。そこまで自由にお金を使えるような経済力は無かったから(今もたいしてないけれど)欲しいものがあってもなかなか買えなかった。ちょっとした食玩のフィギュアやソフビ、たまにするガンバライド、当時お小遣いやお年玉を貯めて大金はたいて買った物と言えば、タジャドルのS.H.フィギュアーツだった。

S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーオーズ タジャドル コンボ

S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーオーズ タジャドル コンボ

 

 

懐古はそれぐらいにしておいて、歳も以前よりはそれなりに重ねて仮面ライダー及び東映特撮に戻ってきて、まぁ一番自分でもびっくりしたのが、自分の自由に使えるお金の多さだった。仮面ライダーに戻ってくる前は、ナナシスFateシリーズなどにつぎ込んだり、もう少し遡って2年前ぐらいまでは(今はやめてはいないつもりだけど休止中)若手俳優オタクをしていたから、舞台やイベントのチケットやグッズ、DVDなどにバンバン金を使っていた。舞台やイベントはほとんどが東京でするから遠征費もそこそこかさんでいた。

そして、平ジェネFINALでオーズ・フォーゼという私の青春ド直球に釣られて見に行き、まんまとビルドが気になり仮面ライダーに戻ってきた私なのだが、金銭感覚がバグっていたかつ、昔買えなかった抑圧された欲求が若干爆発して、なんだか色んな関連商品が安く見えた。いや、冷静に考えたらそこまで安くない。全然。雑誌とかそこそこ値段する。でもバグっていたとはいえ、「特撮は何かひとつ買い始めたら底がない」というのは昔の経験から分かっていた。昔は買えなかったからこそ分かっていた。だから、「ビルドそこまでハマってないし!」とどこか自分に言い聞かせていた。だって、お金、昔に比べたらの話であって、今もそんなにないし…。それに、すでにそこそこつぎ込んでいるジャンルが他にあったから、これ以上深く入り込むの作ると金銭的にも精神的にもしんどい気がしていた。結果から言うと、楽しくて仕方がないが、実際今まぁまぁ両方ともしんどい。

 

clarastorage.hatenablog.com

clarastorage.hatenablog.comこのあたりに大体ビルドロスをこじらせていった経緯は書いてあるから割愛するとして、キャラクターブック三冊を買うのにも、「衝動買い」と簡単に書いてあるけどかなり葛藤があった。値段もまぁまぁするのもあった。けど一番は拭えない「特撮は何かひとつ買い始めたら底がない」という恐怖感があった。ビルドに、関連書籍まで買うほどにハマっていると認める行為な気がして。認めたら、自分の"たが"が外れるんじゃないかと、ハマってしまったものにはお金を使ってしまうしある程度追いかけないと気が済まないし、追いかけられないと辛くなる、そういう人間だということが自分が一番よく知ってるから。けど、一度自覚してしまったビルドへの気持ちをどうすることもできなくて、ぐるぐる迷った後、「どうとでもなれ」という気持ちに任せ衝動買いとして三冊一気に買った。そこからは、まぁ予想通りというかなんというか、あれよあれよと関連書籍、インタビューの載っているものは数が多すぎたから集めるのは一旦保留にしているけど、一年間の総まとめ的な書籍は大体買った気がする。一気に出たから一気にお金を使ったので、正直何円ほど出費したかは計算したくない。我に返りたくない。

 まぁ色々あれど、一つの作品にかなり(気持ちもお金も)入れ込んだのはビルドが初めてかもしれない。「好きなライダー作品は?」と聞かれたら、私はめちゃくちゃ迷って考えて、電王とオーズと答えるかなぁと思っているその2作品よりも、入れ込み度では上回っていかもしれない。単純に当時は書籍やグッズなど買えなかったのもでかいけど(その反動でCSMオーズドライバーを買ったのかもしれない)、まぁビルドはなんというか、私自身が面倒くさいオタクになったのもあってか、キャラクターや設定や話についてめちゃくちゃ考えたし、現在は色々こじらせてよく唸っているし、「思い出補正」がすでにかかっている感じも否めない。だって、戻ってきてから初めて最後まで追って完走して入れ込んだライダー作品なのだ。以前よりある経済力ゆえ色々買える、早バレ以外先の展開は誰も知らない状態で見る・リアタイで見る楽しさ、全部、あの楽しかったディケイド~フォーゼ辺りの私の青春をもう一度味わっているようで、なんだかとにかく楽しかった。鬱展開やキャラクターの死などで苦しんだりもしたけど、今ビルドを追っかけていた時を思うと、かけがえのない時間だったなぁと涙が出てくる。思い出補正がすでに若干かかっているとはいえ、話や設定の気になる点は別に見過ごしているつもりはない。ただ、以前にどこかで書いたような気がするがもう一度書くと、ビルドの強いところは、そういうガバと言ってしまいたくなる点も、目の離せないスピード感のあるシナリオの進み方、キャラクターの良さ、キャラ同士の関係性を深く描くことによって生まれてくる圧倒的エモーショナルが勝り、「気になるけどまぁとりあえずスルーは出来る範囲かな」に抑えられるところだと私は思う。そういうところも含めて好きだし、好きだったなぁと思える。

 

とまぁ、過去の話のように書いてはいるけれど、最初に書いたように放送が終わってから半年経とうが、映画・Vシネマもあらかた終わろうが、後続番組のジオウがもう中盤に差し掛かっていようが、私はまだビルドが終わったことを受け入れられていない節がかなりある。単純に小説あるだろうしとか、Vシネマの新作あるかもしれないし(正直なところあまり作ってほしくない…。)とか、そういうものにしがみついているみっともない状態なのだ。まぁね?Vシネクローズがもっと納得がいく内容、ビルドとして締めにふさわしいかなって感じれる内容だったらもっと「終わったな」と思えてた感じはあるけどね!?感想垂れ流し記事でも書いた通りだし…。でも今のわりと落ち着いた感想としては、「結局何がしたかったのかが全然分からない」という気持ちが大きい…。また今度、よく考えた後の感想を別途書くかもしれないけれどそれはそれとして…。

話を戻して。実際、放送後に一気に出た関連書籍で、超全集やビルド特集が組まれていたフィギュア王No.248は読めたのだが、完全読本は、私がズブズブの関係にあるAmazonで予約までしていたにも関わらず、今日2月9日まで一切読めていなかった。キャラクターブックは写真集要素強めのようなものかなぁと思えたし、超全集やフィギュア王は、前者は図鑑的で見て楽しい感じで、後者も発売された玩具の図鑑的要素と制作側の裏話などが多く、終わったからまとめた&話せることで。完全読本はなんというか、キャスト・制作の「ビルドの一年間を振り返って」みたいな、本当に読んだらビルドが終わってしまう気がしてなかなか手を付けることができなかった。いや、ビルドとっくに終わってるんですけどね。私の!心の!!踏ん切りがつかなかったの!!!好きだから、楽しかった時間が、本当に終わっちゃう気がして、なんか嫌で寂しくてどうにも切ない気持ちが溢れてくる。こうやって書いているのもなんだかしんどい。

いやまぁ、ビルド永遠に続けなんて思ってない。美しい終焉があったはずのものを無理に引き延ばしてもいいことあんまりないからな…。打ち切りエンドと比べていいとこ勝負ですよそんなもん。Vシネですら「蛇足じゃね?」と若干すでに思ってるからね。本編と切り離して、単体で見たらけっこう面白かっただけに複雑ではある。

まず彼らの出番がある限り、戦うべき悪や脅威が存在して戦い続けなければならないのも耐えられない。でも、そう分かっていながらも、寂しいんですよ。半年経っても、「あ~あのあらすじコントまた見たいなぁ~」ってふと思ってしまうし、ビルド達の戦っているかっこいい姿だって見たくなる。そういうジレンマとかと戦いながら、オタクはロスと向き合っているんだな…大変だな…。何かのロスとか久々すぎてゆるキャンロスは原作が続いていることで事なきを得た)どう対処したり、向き合ったりしたらいいか分かんないわ…。そう考えると、オタクって偉いし凄く思えてくる。ちょっと問題発言をしますと、私、基本身内やフォロワー、一方的に私が好きなオタク以外はだいたいのオタク、生理的に無理なんですよ。ほんと問題発言だな…。だいたいが、自分自身が大嫌いで気持ち悪いと思っているからこその同族嫌悪と、まぁ過去のトラウマです。こちらから関わらないし害は与えないので許して下さい。いや、ブログ読んでくれてる方とか私のこと好いてくれる方は全員好きな軽くてちょろい人間ですが。一旦大丈夫なゾーンに入ったらずっと大丈夫なガバガバさですが。なんか、そんなあんまり好きじゃないオタクも、めちゃくちゃ凄いじゃん…って若干尊敬できるぐらいの心境です今。

本当に、ビルドの事でしんどい。定期的に吐き出さないとやってらんない…。いつまで苦しいんだろうか。まぁ広義で言えば、私は仮面ライダーから離れていた時期があったとはいえ、MOVIE大戦MEGA MAXからずーっとオーズロスとは言えるっちゃ言えるな…。いつかの明日待ち続けて何年経ったんだ…。それで、明日にはルパパト最終回。勘弁してくれ。先週から現実逃避を重ねてきたけど、終わるのも含め展開がどうなるか考えるとしんどくて胃がずっと痛い。明日かぁ…ついに明日かぁぁぁ…........。ルパパトは早期にかなり好きと自覚しているので、最終回を迎えるのがかなりしんどい。しんどい…。

でもまぁ、ずっとロスロス言ってらんないんですよ。ルパパトロスが増えるからっていうのもあるけど、いつまでも過去にしがみついていても何にも始まらない。前を向いて生きていかないと。戦兎達が明るい未来へ進んでいったように私も頑張らないと。

とか良いこと言った感じだけど、本音はマジでしんどいから早く解放されたいんだよ~~~~~~~~!!!!ずっと唸ってるのしんど~~~~~~~い!!!!!!何回も同じようなこと鍵垢で吐き出しとるわ。精神がだめな方向にいくところまでいくと、「戦兎の幸せってなんなの…?戦兎はいつまでヒーローで居続けなければならないの…?」とか「ベストマッチは今後ちゃんと生きていけるのか。戸籍の無い成人男性二人、色々大丈夫なのか」とか「ナス収穫してる猿渡一海、猿渡ファームの土壌がスカイウォールがないからやっぱり育てれる作物が違うのか。今も芋も育てているのか」とか、割と深刻で「そこまで普通考えないわ」ってことから答えは一生出なさそうなどうでもいい(猿渡ファームのことはどうでもよくない)ことまで、永遠に考えてはぐるぐるして、吐きだしてさらに深い所いっての繰り返し!!限界が近い!もう限界かもしれない!!!解放されたい!!!!

ので、終わりを受け入れる…のはまだ無理かもしれないけど、一歩でも、と思ってようやく読本を読むことにしましたとさ。

 

 

仮面ライダービルド公式完全読本 (ホビージャパンMOOK 968)

 そういえば特写本も出ますね。買います。楽しみだ。シンプルにビルド全般的にガワのデザインが好きなのもあるんですが、特写本は終わりをそこまで連想させないから……。

あとビルド全体の総括記事は、小説も出てからまた書くかもしれないし、限界極まって書けないかもしれない。そんなグダグダなスタンス。

 

今日は完全読本を読みながら、明日のジオウとルパパト最終回に備えます。なんか精神状態を逆にかき乱しているような……。いや、マジいつまで私ビルドロスなんだろう…小説、Vシネ見たあとじゃ期待と不安だと不安の方が強いんだよなぁ。どうしようか…。助けてほしい…。