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「おかえりなさい」と「いってらっしゃいませ」と「いってきます」― ワールドトリガー 連載再開と移籍とちょっぴり懐古

週刊少年ジャンプ2018年52号をもって、ワールドトリガー週刊少年ジャンプから去った。

 

週刊少年ジャンプ(52) 2018年 12/10 号 [雑誌]

 

今現在、生きる上でのモチベーションが日曜日のスーパーヒーロータイムと、月曜日のジャンプ発売ぐらいしかない私だけども(ナナシス関連やFate関連はよく心が荒れ狂うためモチベにはつながらないのである。あとビルド周辺は私が勝手に苦しんでばっかりいるので除外)、そのモチベを支えているジャンプに関してはかなり新参者である。

幼い頃から家族が購読していて自分も読んでいた、みたいなケースが多いイメージなのだけれども、私は黒子のバスケにドハマりして本誌勢がうらやましくて買い始めたクチだ。あんまり覚えてないけど、暗殺教室が始まってて、まだリボーンが連載してたかな~ぐらいの時だったと思われる。

そんな感じで黒バス目当てに買い始めたけど、アニメを見ていたり、単行本を友達に貸してもらってたりしている漫画もあったのでゆる~く他も読んでいた中、ワールドトリガーの連載が始まった。以下、ワールドトリガーをワートリと略します。

 

最初の印象としては、なんか地味だなぁ…。ぐらいだった。賢い犬リリエンタール*1を読んでいた人なら違った感想を持っただろうけど、新参者ゆえリリエンを読んでいないどころか知らない私は、そのぐらいの感想しか持っていなかった。

だけど、じわじわと、ゆっくりと、確実にハマっていって、いつの間にか毎週の楽しみになっていた。まさに遅効性SF。*2ワートリって、話が進むごとに読み返したくなる面白さがあると思っていて、どのあたりが面白くて!とかじゃなく「単行本買って読み返したいな」とその時出ている分全巻購入したのがきっかけで、私は完全にワートリにハマったんだと思っています。

気付けばアニメ化もされていた。この頃から一気にオタクも増えていたと思うし、私自身、もう消してしまったけど二次創作アカウントを作ったのもこの時期だ。初めての二次創作アカウントだった。下手くそながらにイラストを上げたり、本誌・アニメの感想を他のオタクと言い合ったりの交流はとても楽しかった。ワンドロなんかにも参加してた。アニメ自体は、個人的には加点と減点がトントンで総合的に見ると普通かな…といった出来だったけど。それでもアニメ化はすごくでかかった。ソシャゲは出来るわ、コンシューマーゲームも発売されるわで。かなり賑わっていたと思う。

そんな中、というかそれ以前から、休載や下描きの状態のままの掲載などが目立っていた。葦原先生の体調の悪化・病気でだ。詳しくはググってくれとしか言いようがない。色んな事情があるだろうけど、そんな酷い状態で描かせ続けている編集部にも腹が立った。モヤモヤを抱きつつ、休載が多くて心配しながらも連載をずっと追っていたが、ついに長期休載が発表された。正直、少し安心してしまった。大好きな漫画を描いてくださる葦原先生に、ゆっくり休んで欲しかったから。でも、それと同じぐらいに寂しかった。健康を気にしながらも、続きが読みたい気持ちだってあるのは当然だと思う。

 

当初は黒バス目当てで購読していたジャンプだったが、黒バスの連載も終了し、いつの間にかワートリ目当てでといっても過言ではなくなっていたのだが、そのワートリも長期休載に入った。それでも、ジャンプを買い続けようと思った。単純に他にも読んでいる漫画もあるから、というのもあったけど、待ち続けてやるという気持ちと、全力で「おかえりなさい」を言いたかったのだ。

 

再開するまで、色んな事があった。(私は途中でゲーム性が合わずに辞めてしまったが)ソシャゲのサービスが終了した。アニメはとっくに終わっているのにサービスを続けてくれていたことにもまず感謝だったし、アニメ未登場の原作キャラも実装してくれるなど、情報しか追っていないような私が分かるぐらい、とても素敵な運営のゲームだった。

原作公式Twitterが完全停止している時期もあった。これが一番怖かった。恒例だったキャラクターの誕生日お祝いツイートすらなくなってしまった。音沙汰がないのが一番怖い。でも今年の夏辺りから、ジャンプ展での先生の新規絵や、LINEスタンプ発売など、少しずつ動きがあったので、安心と共に、少しだけ期待していた。

 

そして、2018年10月15日、ワールドトリガーの連載再開&ジャンプスクエア移籍が発表された。

昼過ぎにもぞもぞと起き、一種のルーティーンのようにTwitterを開くと、トレンドにワートリとかワールドトリガーとか葦原先生なんかが並んでいた。寝起きで、情報をうまく処理できなくて現実味がなくて、すこし茫然としてから、たくさんのお祝いツイートや関係者の方々のツイートを見て、「あ、ちゃんと連載再開するんだ」と、ぽろぽろ涙が止まらなくなった。嬉しさと安心でいっぱいだった。また続きが読めるんだと思うと、こんなにも空気美味しかったっけと感じた。それに、音沙汰がない時期があったのもあって、ほんの少しだけだけど「もう続きは読めないかもしれない」と思ってしまう事もあったのだ。そのほんの少しが凄く不安にさせてくるし、先生の状態がどうなのかも分からなかったから、怖くて仕方がなかったから、もう安心感でたくさんだった。

 

それからというものの、なんかお祭りみたいに怒涛のキャンペーンラッシュだった。ジャンプ+では100話公開とかリリエン全話公開なんかが始まったし、アニメの方も動いてくれて、イベントも続々決まっていた。キャパオーバーながらにも幸せだった。不安から解放されてなんかもう無敵だって思えるぐらいに。

 

10月29日を迎えた。深夜のコンビニに買いに行くも品出しされておらずトボトボ帰り、朝になってから出直し買いに行った。私は、ジャンプは好きな作品に関わらず掲載順で読むスタイルだが、この日だけはワールドトリガーから読んだ。週刊少年ジャンプに、ワールドトリガーが載っている。その事実だけで涙腺が緩んだ。

あぁ、これだよ、連載再開だからといきなり派手なことなんてしないし、戦闘シーンすらない、地味に見えるけど大好きな作戦会議だ、これがワールドトリガーだ。大好きなワールドトリガーが帰ってきたんだ。おかえりなさい、ワールドトリガー、葦原先生。そして、ありがとうございます。待っててよかった、待ったかいがあった。

 

それからというものの、毎週ワートリが楽しみで幸せだし、休載中に増えた推し漫画の続きも楽しみだし、「これが幸せか…」と感じれた五週間だった。

そうして、そんな夢のような五週間が終わり、ワールドトリガー週刊少年ジャンプでの連載が終了した。

 

ワートリが再開するまで買い続ける、と言っていたけれど、現在のジャンプの連載はほぼ全部読んでいるし、続きを読まないなんてありえないってぐらい面白い作品ばかりなので、ワートリが移籍してからも買い続けるつもりです。し、もちろんスクエアも買い始めます。

連載再開を待っている間に、たくさんの面白い作品に出会えた。特に今推しているアクタージュ、呪術廻戦、Dr.STONEなんかは、きっとワートリが繋いでくれた縁なのだ。そして、スクエアでもきっと面白い作品に出会えるはず。それもワートリが繋いでくれた縁になる。黒子のバスケをきっかけに買い始めてからワールドトリガーへと受け継がれていった縁を大切にしたいし、ありがとうという気持ちでいっぱいです。

(余談・黒バスが大本なのだけれども、黒バスは私が本格的に二次女オタになったきっかけの作品ということもあり、書き出すと長くなるので今回は黒バスについては割愛させていただきます。)

 


だけど、来週からのジャンプにはもうワートリはいない。もう二度と載らないのかもしれない。その事実が、胸に針が刺さったみたいにズキズキと辛く、寂しかった。
最初に移籍のことを知った時、前々から週刊連載が過酷ならページ数そのままでもいいから月一連載とかどうですか、と思っていたので、ジャンプスクエア、月刊誌に移籍するのは妥当だと思うし、葦原先生の負担が少ないならなんでもいいと思った。
でも、寂しい。五週ワートリが載っていただけで「毎週ワートリを楽しみにしていた頃」に戻ったみたいだった。それが一生味わえないのだと思うと、やっぱり寂しいよ。なんてわがままなオタクなんだと自分でも思う。それでも、夢のような五週間をありがとう、という気持ちには変わりはないし、またワートリが読めるんだという事には感謝しかない。
だから、葦原先生、いってらっしゃいませ。そして私もついていきます、一緒に行きます。いざ、ジャンプスクエアへ!いってきます!

 

 

 

多い多い多い。キャパオーバーになるでしょ絶対。まず連載再開の情報解禁時から思ってたけど19巻とスクエア同時発売って時点で物凄いのに、表紙センターカラーの42ぺージ…?どういうこと…???すぐ読める…!じゃないよ、容量オーバーだよ、ありがとうございます!祭はまだまだ終わってないってことですね。感謝。

いい感じに締めれない。さっきので終わっときゃよかった。とりあえず一言だけ言って締めさせてもらいます。

19巻の村上鋼とスクエア表紙の修と遊真最高!たしかなまんぞく!!

 

あとジャンプ+での無料公開は12月3日までです!まだ間に合う!読んで!!

shonenjumpplus.com

*1:作者・葦原大介先生がワートリ以前にジャンプにて連載されていた作品。

*2:一般公募で選ばれたキャッチコピー。まさにワートリを表す言葉。