高床式倉庫

わざわざ高床で保存しておく必要性はあまりない闇鍋ブログ

ルパパトはズルい - 最終回を目前にして思う事

 

新年あけましておめでとうございます。ようやくブログ書く時間(とメンタル)が整いました。やった〜!

あ、今年も弊ブログをよろしくお願い致します。

そして年賀状のように適当に新年の挨拶(にしては遅い)をぜひお題箱に送ってくださいな!構ってくれくれ!

高床式倉庫2号

 

 

さてさて、ルパパトがいよいよ最終章、というか終わりに着々と向かっていっていますね。ルパパト超面白くないですか?? そして、めちゃくちゃにズルい作品。私の使う「ズルい」は、基本的に「く〜!なんか悔しさ感じるぐらい面白い!」とか「まんまと(良い意味で)ハメられた」みたいな意味です。

 

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー Blu-ray COLLECTION 2

 

近況報告。年明け前から既にルパパトロスに怯えている日々です。ビルドロス拗らせ芸人(平ジェネFOREVERを見に行って更に悪化させた)なので、併発はアカンて、と震えています。さすがに、既に危ないが、もうこんなの心がおかしくなる。

 

前々からルパパトについても書きたいなーと思っていたのですが、もう既に私が言いたいことそのまま言ってくれてるような記事とか素晴らしい文章で紡がれている感想とか山ほど世に出てない?と思っていたので保留になっていたのです……

 

42話、ひいてはWレッドの良さが存分に文字で感じられる素晴らしい記事。

様子が所々おかしいので笑いながらもめちゃくちゃ同意してしまう記事。頻繁に読んでしまう。

 

ほんとに、感想記事や考察記事読むの大好きなんですよ…。まだまだ私の世界は狭いのでオススメ記事あったらマジでお題箱から教えてくださいな…。

 

と、好きな記事を紹介させていただきましたが、「ルパパトの事書いて!」とお題箱にてリクエストも貰っちゃったので(とても嬉しい)ごちゃっとした何かになりますが書いちゃいます。自分の言葉で何かを残すのも大切。うんうん。

 

えへへー!自慢していくぞ。

 

 

とまあ前書きをたらたらと書きましたが、わたしとルパパトの出会いは超簡単。

「戦隊とか何年も見てないけど今回2つも戦隊いてそれが対立してんの?Wレッド?ほう?エモそうやな?見よ」

というカスみたいな動機で見始めました。改めて書いてみても本当にカスだな…。エモさを求めているだけのハイエナ、いやそれ以下……。

 

スーパー戦隊自体、私は東映特撮で育った身、もちろん見ていました。見てはいたのです…。ただ、熱量が仮面ライダーに寄っていた…。

今以上に、熱量とか依存とか、そういう配分が苦手なもので、ひとつにハマるとそれに突っ走る傾向にあり…。シンケンジャーゴーカイジャー、ゴーバスターズ、トッキュウジャーは記憶に色濃く残っていて特に好きですね。(脚本:小林靖子に弱いことが平成ライダーと共に伺える。)

うん、それぐらいなんです。なんというか、それぐらい薄いエピソードしか出てこなくて…だからあまりスーパー戦隊については触れてこなかった…。というか挙げた作品も、(トッキュウは若干ズレているけど)第一次ライダーオタク期*1とぴったり合ってるんですよね。そのまんま、SHTとしての括りで見ていたから、ライダーに熱狂していた時に見ていたスーパー戦隊も記憶にそりゃ残ってるわな…と言えなくも…いや挙げた作品めっちゃ好きですよ…ゴーカイジャーとか、クラスメイトと休み時間に狂ったようにスーパー戦隊ヒーローゲッター歌ってましたよ…!!休み時間とかいう言葉久々に使ったな…。いや、小学生高学年にもなってクラスメイトと狂ったように歌っていた記憶マジでなんなんだ。と並にスーパー戦隊も追いかけてはいたけれど、仮面ライダーに熱量が寄っていたので過去作を見るとかはなく、ライダーと離れていたのと同時にスーパー戦隊も見ることが無くなっていたのでした。

 

仮面ライダースーパー戦隊、比べるのとかは違うと思うし、なぜ仮面ライダーに熱量が寄っていたのか、なんて分かったもんじゃないです。10年前ぐらいですよ。知るか。と言いつつ真面目に答えると、シンプルに性癖でしょうね。小学生高学年にして性癖とか最低…?いや、ネットとかでよく使われる性癖って使い方間違ってるんですよ、恐らく。性的嗜好って意味じゃなくて…いやなんかWikipediaみたらなんかそういう意味も誤用され過ぎて含んでるみたいなんですけど…そういう性的な話ではなく!好み的な!?こっちも誤用だけど!いや誤用じゃないの!?雰囲気で察してください。自分でも何言ってるのかわかってないですよもう。とりあえず、たぶんWとかオーズの、男の熱い関係性とかがとにかく衝撃的だったんでしょう。今でも大好物ですので。認めざるを得ない。それと、敵の力を使って戦う、何か悲しみを背負ったヒーロー、という所が思春期の私には激刺さりだったのでしょう。重ねて書きますが、10年近く前ですので憶測ですし、詳しく覚えてないし、より好きな方にふよふよ寄っただけです、きっと。子供なので。決してどっちの方が優れてて、なんて話ではないのです。

 

そうして歳もちょっととり、精神は程々に荒み、色々なジャンルを通ったオタクになった私(18)は、なんかエモそうという最低な理由のみでルパパトを見始めたわけです。更に前書きを書いた上に長いし最低だな……。

 

まあ見始めてみたらコロコロ転がって毎週のようにルパパト超面白いなと言う始末。だって面白いでしょ?ルパパト。不純とも言えるような理由で見始めたわけですが、あっさりハマる。でもこんなに面白い作品なのに普通に素通りしていた可能性なんて大いにあったわけです。特別興味が湧かなかったら見てなかったでしょう。それだけ、戦隊VS戦隊という構図はTVシリーズで扱うには、私には異色で目を引くものだったので、こういう私みたいな物珍しさとかでスーパー戦隊に戻ってきた人や見始めた人なんかもいるんじゃないでしょうか。そういうところでは、まず快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーの番組企画(?)自体が成功してるっぽいのが既にズルいんですよね。

 

とまあ、私らしくもない、なんか番組とか企画に〜とか若干たれましたが、素直にめちゃくちゃ面白いんですよ。何回目だこれ。

何度も書きますけど、なんかエモい関係性がとにかく大好きなので、Wレッドの危ういけど尊い何かは「何を見させられているのか」と思うレベルに朝から頭がクラクラしているんですけど、それだけじゃ全然ないよってのがルパパト。キャラクター、一人一人みんな魅力的な上に、「そこがあったかぁ!?!!?」みたいな組み合わせの関係性までみっちり描いてくるのだ。ズルい。

圭一郎とつかさの気心のしれた友人かつ同僚、圭一郎・つかさと咲也の先輩後輩、魁利が初美花をからかったり兄貴分ムーブをする感じや、透真の魁利・初美花への保護者感。これだけ一戦隊内で美味しいのに、そこからの戦隊を越えた絡みで数倍にも美味しくいただけるのです。

レッド同士はもう先程引用紹介させていただいた記事に全てと言っていいほど詰まっているのでもはや語ることは無い。初美花がつかさを普通に仲のいいお客さんとして接していながらも失った親友と重ねてしまう時があったり、咲也の初美花へのLOVEっぷり、など良さが深いのだが、そこに高尾ノエルという、コミュ力高めなアムールの国から来たトリックスターが投入される。無茶苦茶すぎる。さらに予想外のところでは、圭一郎の女心の分からなさにやきもきする初美花や、魁利を心配するお姉さんムーブのあるつかさ、まさかのエアロビクス先輩(ノリノリ)後輩(不本意)になってしまった咲也・透真、常に警察との距離を適度に取っている透真と圭一郎・つかさの微妙な距離感、鮭回でのチャラめ軽めな魁利・咲也、咲也・ノエル達などもう書ききれないです。もう関係性てんこ盛りドーン!好きだろ?ほら食え!って感じのフルコースからのデザートラッシュみたいな。私はまだルパパトの写真集などを買っていない(踏み込むのが怖い)のだけれども、相関図とか載ってたら大変なことになっているのではないでしょうか…?矢印ごっちゃごちゃだよもう。

 

そういう、関係性の構築・変化、快盗側・警察側の持っている情報の変動など、とにかくルパパトは毎週目が離せない。だって展開がどうなるかが、シンプルにめちゃくちゃ気になるから。特に変動なさそうな回だと分かりながらも、予告の時点でレオタードとか鮭とかツッコミどころ!!みたいな回をぶち込んでくるのでおちおち休んでらんねぇという。まことにズルい作品です。

 

そんな積み重ねまくり、矢印あらゆるところに向きまくりな関係性が、全て、快盗の正体が警察にバレる、というルパパトの1番の山場、クライマックス、ピークであろうところに向けてひたすらに描かれているのが………ずっっっっっる〜〜〜〜!!!!

ずるーい!ずるいっずるいっずるい!ルパパト、ずーっとずるしてたーっ!(Fate/Zeroイリヤで再生しなくてもいいです。)

 

快盗が大切な人を取り戻すのがピークとも言えなくもないとは思ってますが、たぶん取り戻せるのはなんとなく分かってるじゃないですか。脚本:小林靖子ならやばかったかもしれないけど…。あの人なら、取り戻すことは出来なかったけどそれを乗り越えて出来た、かけがいのない絆があるさ…!とかで終わりそうじゃないですか?そういう落とし所とか大好きなのでネットで鬱シナリオだとか騒いでる方々には「お前には一生…わからんやろな…」という顔をしています。にわか小林靖子ファンのくせに語った上にルパパトに全然関係ないので一旦黙ります。

香村さん脚本だと私はウィザードを思い浮かべますが…(色々思い出しながら)取り戻せるだろと書いておいたけどどうなのか…。いや、ウィザードのメインライター複数いたし…。ジュウオウジャーちゃんと見れてないけどそんな感じじゃないと思うし…。

 

と、その辺は置いといて、視聴者みーんな、「最終的には正体バレるんだろうな…」って思ったしそれを少しでも楽しみにしつつみてましたよね?最初のうちは、最終的にバレるのに、敵同士なのに、なんて思いつつも、最近なんて、バレるところが見たいけど見たくない、大好きな7人と(そこまで一般市民に被害を及ばさない)ギャングラーとのバトルあり笑いありな楽しい日々がいつまでも続けばいいのに、なんて思ってる人もいますよね?私は思ってますよ。いつまでも正体なんてバレずに、快盗も警察も、お互い追う追われる立場でありながらも強さを認め合い時には共闘もし、普段は仲のいい客と店員(友人)(または先輩後輩)でい続けて欲しい、って思ってますよ。でも、それって、前にも書いたことあるんですけど、永遠に快盗は大切な人を取り戻せないまま、心に闇を抱えたまま生活を送らないといけないし、警察側も、圭一郎の夢見る警察の仕事がないぐらいに平和な世界なんて絶対に訪れないんですよ。

みんな(視聴者)、そんなこと分かってて見てるくせに、泡沫の関係だって分かってるくせに、みてないフリして、楽しい日々が続けばいいのになぁなんて思ってたはずなんですよ。目を背けて、関係性エモ〜!とか思ってたでしょ?

制作側も、綿密なまでに描いてきてて、そんな風にこちらに思わせるように仕組んでやがったんですよ。心底ズルい。望んでいないはずなのに、少しだけ「見てみたい」と思わせる塩梅なのが本当に地獄。ズルいというか鬼。

 

そして最新話、46話にて、本当に泡のような関係性は消えていきそうになる。

46話、総集編として不自然さもなく綺麗にまとめながらもギャグも欠かさない(にしても温度差が凄すぎるけど)、見事に尽きる。

警察側、というか圭一郎とつかさは、今までの魁利たち、ジュレの3人の不自然だったり気にかかっていた言動が、「快盗だったから」と次々とピースがはまるように解消されていく。咲也は良く言えば、根っからの良い子、悪くいえば公私混同しているので、どうしても初美花達が快盗だとは認めたくない。咲也の気持ちもすっごく分かるし、とても優しい子なんですよ…。そして、当初の圭一郎だったら濁点だらけで怒っていたかもしれないのに、あまりにも冷静で。それがまた、話が進む事に更新されていく「朝加圭一郎」らしさがたっぷりで。きっと仕事だからと顔と言動に出さないだけで、心の中は色々な感情ごちゃ混ぜなはずなのに。つかさ先輩だってそうだと思う。こうやって、1年弱積み上げてきた関係性が、ほろほろと消えていきそうなんですよ。

 

なんとなくのイメージなんですが、ルパパトはジグソーパズルみたいで。先ずは1話からの序盤では、各戦隊がどんな立場・目的で動いているのかを描いたのが、ジグソーパズルにおいて基本中の基本であるパズルの隅っこを見つける事、各キャラの掘り下げは外枠作り。そうしてルパパトという作品が分かりやすくなってきたところで、各キャラの関係性や感情の変化などを描いて、物語の中身、ピースの内側を埋めていく。そうして、警察達が快盗の正体を突き止めていって、最後の方に残った「なんだか埋まりにくかったピース」が悲しいぐらいに綺麗にはまっていくんですよ。そうして、完全に快盗=ジュレの3人だと突き止めてしまったら、全てのピースは埋まるんじゃないかな、と。そこで一旦パズルは完成されるんですけど、その完成されたパズルがどうなるか?というのがルパパトのラスト次第なんだと思います。

快盗と警察は二度と交わることの無い完全なる決裂として、パズルはバラバラに崩れてそのままおしまいなのか。完全なる決裂とはいかなくとも少し物悲しいビターな結末として、完成されたパズルは崩れて箱に戻されるのか。大団円を迎えて綺麗に額縁に入れられて飾られるのか。はたまた予想もつかない結末を迎えるのか。例えておいて、あんまりしっくり来ていないようなー…。

 

結末が楽しみでもあり、とても怖い。しかも次回、若干ノエルには死亡フラグが立っているという。本当にやめてくれ……。

願うならば、ハピエン(広義)厨なので大団円を迎えて欲しい、というよりか、みんな幸せになってほしい、というのが一番です。特に快盗達は、辛い思いをした分、幸せになってくれなきゃあまりにも報われないし悲しいじゃないですか。どうか、どうかみんな幸せになって欲しい…。強欲なまでに、そこまで思わせるルパパトはやっぱりどこまでもズルいのです。

 

正体バレも最終回も見たいけど見たくないです。そんな思いを綴りました。本当はキャラ個別で好きポイント語りたかったり、数年ぶりにまともにみたロボ戦すげぇ進化してる気がする!とか、ルパンレンジャーのマントがフェチを刺激されて好きな話とか、アクションかっこいい話とか、色々な言いたいことはあったのですが、関係性オタクなのでそこら辺を重点的に語らせていただきました。

 

ルパパトは面白いしズルいです。そんなルパパトが大好きです。でもやっぱり、最終回は怖いしめちゃくちゃ寂しいかな…。