仮面ライダージオウ16話、とてつもなく良かった。
諸君は、男の熱い感情のぶつかり合いや関係性は好きか?
私は大好きだ。大好物だ。これが主食と言っても過言ではない。
平成ライダーで言うと、私が真っ先に思いつくのはオーズ46、47話の海での映司とアンクだ。他にも、龍騎の真司と蓮、剣の剣崎と始、Wの翔太郎とフィリップ、本編だけでなく映画までこの二人の関係性を徹底的に描き切ったといっても過言ではない気もしてくるビルドの戦兎と万丈、そして個人的に最近見たので深く印象に残っているのがクウガの五代と一条。書き出したらキリがないからこれぐらいにしておこう。まだまだある。
私はそんな男の熱い感情のぶつかり合いや関係性を常に求めているのだが、ビルドが終わってからというものの、それをルパパトのWレッドから補給していた。42話とか、物語の熱さとWレッドの、強さを認めている敵同士だからこそお互いをよく知ってる、からの「ずるい男だ」で私は瀕死だった。
そんな中、ジオウも楽しんで見てはいたのだが、衝撃が走った。あまりにも16話「フォーエバー・キング2018」が素晴らしかったのだ。
15話からの二話前後編での構成なので、15話からの流れもざっくりと説明しよう。
・朝、(おそらくいつも通り)ゲイツはソウゴに襲い掛かる
・ゲイツ、「ベルトを捨てろ」とソウゴにいう
・そんな中外ではダイマジーンなるオーマジオウの手のものが世界中に
・ソウゴは夢で見た景色だという
・オーマジオウの手下・カッシーンが現れてゲイツ・ツクヨミを襲う
・逃げたゲイツ、「戦士」としての自分に戻り、ジオウを倒すと決意
・ジオウ、カッシーン・ゲイツ・乱入してきたディケイドとの乱戦。ディケイドの力で2068年に飛ばされるソウゴ・ツクヨミ
・酷い状態の未来を目にするソウゴ
・そしてオーマジオウと対面。自分だと確信するも、認めたくないソウゴ
・戦うが、圧倒的なオーマジオウの強さに敗れる
・オーマジオウからも、「魔王になりたくなければそのベルトを捨てろ」と言われる
ここまでが15話。
そして16話。
・現代へ戻る二人
・世界の破滅を防ぐためにも、自分がオーマジオウになることを認めてゲイツにベルトを壊してもらう ゲイツ「ソウゴ…」
・門矢士「俺の計画をどうしてくれる」
・ソウゴ、おじさんに相談。おじさん「時間はみんな同じ速度で進んでいるように見えるけれど、人それぞれ」「夢に向かって進み続ける」
・タイムジャッカーに操られたカッシーンがソウゴを襲う
・ウォズ、あっさり代わりのベルトを用意済み
・王様は諦めても、民を泣かす奴は絶対に許さない宣言
・「みんなの幸せのために出来ることがあるなら、命をかけたって惜しくない!」
・ソウゴを助けるゲイツ
・乱入する門矢士。オーラ「好きな方につけば?」ゲイツ攻撃
・敗れるゲイツ。ソウゴも襲われる
・ゲイツがソウゴに自分のベルトを渡す
・ソウゴ葛藤の末、ジオウに変身。劇中歌流れる
・ウォズの持っていたベルトを盗っていたウールからベルトを盗り、ゲイツに渡す
・ゲイツ変身
・ジオウ、ディケイドアーマーエグゼイドフォームに変身。数的にも有利に
・「また会おう、元気でな」と気まぐれに去るディケイド
・メカ戦に。タイムジャッカーに勝利。分離していたもう一人のジオウもカッシーンに勝利
・にやりと不敵なウォズ
・オーマジオウ「若き私よ、お前が夢を捨てられぬことは知っていた。お前は私だからだ」と笑う
・クジゴジ堂でみんなでクリスマスパーティー
・ウォズ「全てのお膳立ては揃った」
・謎の蛍光色のライダーが!?
といった流れである。
これまでのジオウは、ビルド編、エグゼイド編といったような、過去作を交えて話は進行して、過去作出演キャストを招きつつ、ライダーの力を継承していく、といった物語だった。決して、面白くないという訳ではないが、少々流れが見えてきたな、とも思わせておいて、ゴースト編にて仮面ライダーディケイド・門矢士乱入。これは面白くなってきたぞ!とこちらがなってきてからの、満を持しての過去作ライダー編ではない、「仮面ライダージオウ」のみの(門矢士はいるが彼はどこまでもイレギュラーな存在なので除くとする)話が、15、16話だった。
個人的な感想を言うと、今現在、仮面ライダージオウで放送されている話の中で、一番15、16話が面白かったし、なによりも、とてもとても、熱かった。
これまで飄々としていて王様ムーブ全開だったソウゴが見せたことのない狼狽え方をするのを見れたのも新鮮でよかった。ツクヨミのアクションがかっこよかったり、ソウゴの門矢士に対しての「飯を食った人」とか笑わせてくるし、ディケイド、お前カメンライドしない素のままの状態がやっぱり一番強いだろみたいなところとか、やっぱ便利すぎないかその光の壁!?とか、「推しと推しが出会う!」と嬉しそうなウォズや、おじさんのいい言葉など、いいポイントだらけだった。曰く、ジオウ第一部・完とのことながらも、気まぐれに通りすがる彼の今後の動向や、まだまだ残る謎・伏線、ジクウドライバーって量産されてんの?最後に出てきた謎のライダーって一体何?(すっとぼけ)やはりオーマジオウにソウゴはなってしまうのか!?など、年明けからの展開にも目が離せない。
が、私の言いたいことはこれだけじゃない。私の求めるもの、そう、男の熱い感情のぶつかり合いや関係性だ。16話はまさに求めていたものだった。
まず、ゲイツがソウゴに襲いにかかるも、手に持っているのはフランスパンのようなもの。2話では「俺は、お前を消したくてウズウズしてるからな」と殺気を振りまき、3話冒頭でバターナイフを殺意たっぷりに投げつけていた時とは大違いだ。なんとも軟化しているではないか。そして、色々な感情が混ざったような表情で「ベルトを捨てろ」という。吐露していたように、彼は「ソウゴが最低最悪の魔王になるはずがない」と一緒に過ごすうちに思ってしまうようになっていた。前々から思っていたが、あまりにも優しすぎるし、痛ましいとまで感じさせるゲイツ。そりゃ、「王様になる!」と豪語するソウゴだが、現段階では善性しか感じない。そんな人間が将来オーマジオウ、最低最悪の魔王になると思えないし、根っこが絶対にいい人なゲイツは思いたくないだろう。それでも世界の破滅を防ぐために、「戦士」に戻りジオウを倒す決意をする。そんなゲイツは、自分から言っておいたくせに、いざベルトを壊してくれと頼まれても戸惑いを隠せない。しかも頑なに「ジオウ」呼びだったのが動揺からか「ソウゴ」呼びになってしまっている。
ソウゴはソウゴで前述した通り、今までに見せたことのない狼狽え方を見せる。オーマジオウ=未来の自分だと、認めたくはないが、認めざるをえないほど、確信してしまったのだろう。彼は世界の破滅を防ぐために、自分がオーマジオウにならないために、あんなになりたがっていた「王様」になる夢を捨てる決意をする。ソウゴはたぶん、これと決めたらその道をすぐ歩ける、思い切りのいい性格なのだろう。でも王様ムーブはまだまだ抜けてはおらず、「ゲイツ、感謝してほしいな。君がどうしても俺を倒せないから仕方なく自分で決めたんだからさ」とか言っちゃう男なのである。と思わせておいて、おじさんという身内には少し弱ったような姿を見せる、18歳の年相応な部分も覗かせてくる。いい。実にいい。
そんな中、タイムジャッカーにより操られたカッシーンによって襲われるソウゴ。ここで別に放っておいてもいいのだ。逆に、タイムジャッカーがしたように、オーマジオウになる可能性のあるやつなんて早めに潰していたほうがいいに決まっている。「避けろ!」じゃないし、助けなくたっていいはずで。情が漏れ漏れである。というか彼はやっぱり優しすぎる。
助けに入り、ディケイドはゲイツを攻撃、2体1、おのれ卑怯だぞと言わせんばかりのゲイツいじめによって敗れ、ソウゴもまた襲われる。ここからの流れがもう熱すぎて火傷するかと思った。
なんか水が若干溜まっている場所に落ちる二人。
「こいつを使え」と自分のベルトを差し出すゲイツ。今後変身出来ないように「ベルトを捨てろ」と言ったのは君なのに。
「あいつらに好き勝手やらせるつもりか!」
「でも、それを使ったらオーマジオウに、」
やはりゲイツは良い子なのだ。一方的にソウゴがやられるのはおかしいと思っているし、やられてほしくないとまで思っていそうで。
「お前は最高最善の魔王になると俺に言った。だったら問題ない」
信じているのだ。ソウゴのことを。
「でも!」とゲイツを突き飛ばすソウゴ。
「最低最悪の魔王になったら俺が倒してやる、必ずな。俺を信じろ」
「…わかった。俺は魔王になる。魔王になって世界を救ってみせる。 変身!」
そして流れる劇中歌。
決意と決意のぶつかり合い。ゲイツは「最低最悪の魔王を倒す」という決意を再確認し、ソウゴもまた新たに「最高最善の魔王になる」決意をする。
でもゲイツは今までとは違う。今までは「オーマジオウになるから今のうちに消す」だったのが「最低最悪の魔王になったら倒す」。戦う力のないソウゴが子供を守っているのを見て、「みんなの幸せのために出来ることがあるなら、命をかけたって惜しくない!」と叫ぶ彼を見て、ソウゴの「王様になる」という夢を否定せず、やめさせようとも思っていないようにも見える。そして、もしなってしまった場合、自分が責任を持って倒すという「戦士」としての決意を新たにしている。
ソウゴもソウゴで、一度は本気で諦めたのだ。酷い未来の世界をこの目で見てきて、最低最悪の魔王になっている自分とも会ってきた。自分が王様を目指さなかったら、ジオウに変身しなかったら、世界の滅亡を防ぐことが出来る。それでも、ゲイツを信じ、もう一度魔王になる決意をする。
お互いがお互いを信じて、一緒に戦う。
あっっっっっっっつ!!!!
エッッッモ!!!!!!!!
最高か!!!?!??これだよ!私が求めていたぶつかり合い!!!最高!!!!
しかもよく分かんないけどとりあえず濡らすの!!!!!はー!!!!なに???好き!!!!!!なんか水を滴らせるやつ古から大好き!!!!!!
あと!!!劇中歌!!!な、なに!!!??めっちゃいいタイミングで流れおって、、絶対、これ絶対キャストが歌ってるやつじゃん!!!!??
ちなみに!
この再誕のときに流れた曲は、奥野くん自身が歌っている「ジオウ 時の王者」です!
作詞:藤林聖子さん、作曲:佐橋先生です!これからも、流れることがあるかもしれないので忘れずに!
今週のジオウどうでしたか?
— 奥野 壮 (@okuno_so_) 2018年12月23日
僕的には過去最高に面白い話
そして実は今回の挿入歌は僕自身が歌わせて頂いたんです!!
慣れないながらも一生懸命レコーディングしました☺︎
そして舞台挨拶、今日も楽しんでいきましょう!
広島ありがとう!!
岡山待っててね!!
あーーーーーー!!!!!私!仮面ライダーで劇中歌をキャラクターが歌うやつ!物心ついた時から!!好き!!!!!というかキャラクターソング大好き!!!!!
しかもですよ、作詞は、かの藤林聖子さんですよ…。ありがとうございます…。どれだけ貴方様の歌詞に私は育てられたか…。ビルドのEverlasting Skyもほんと最高だったんで…。ありがとうございます…。
こ、これゲイツくんとか謎のライダーの曲も期待していいですか…?
で、この後にベルト渡された時のよォ、ゲイツくんよォ、
「人使いの荒い魔王だ」
な、なんだ!なんだその顔!!!!なんだその顔!!!!!あまりにも感情が高ぶりすぎて二回書いてしまったわ。
いやね、ゲイツくん、あまりにも可愛いし、根が良い子なので、そのうち「あいつは最低最悪の魔王になんかならない!」とか言いそうだし、わりと早く「ジオウ」呼びから「ソウゴ」呼びになるんだろうなーそれもまた良し、とか思ってたんですよ。ならなかった!あくまでも倒すスタンスは崩さない、そして、不意に出たであろう「ソウゴ」呼びからのまた「ジオウ」呼び!っかぁーー!!!最高!!!!いい!いい感じにそんなにちょろくない!!!2話の時点でツンデレちょろそう可愛いとか思っててごめんなさい!!!ゲイツくん可愛いけどかっこいいぞ!!!!!
ソウゴもソウゴで、決心固めたらいつもの調子に戻るのも実に「彼らしさ」を感じられて良い。王様ムーブもやっぱり全開!いい!!戦いでも妙に冷静かつ、逆に敵を押しているのも彼らしい。 しかも完全にゲイツとの共闘!!!アツゥイ!!!
あまりに激熱エモ回すぎてこれ書きながら16話何回かながしてたわ…。
しかしこれはまだ序章に過ぎず、二人のイベントはまだまだ残っているのである。
ゲイツくんは2号ライダーに課された宿命ゆえ、またソウゴを倒すべきかと苦悩するだろうし、最低最悪の魔王になってしまったソウゴを倒すことがゲイツくんに(心情的にも)(戦力的にも)出来るのかどうか、「ジオウ」呼びから恒常的な「ソウゴ」呼びにはなるのかならないのか!?と、こんもり山盛り。楽しみすぎませんか!!!??
はー、平ジェネFOREVERといいジオウ16話といい、年が暮れる前にいいもん見せてもらいましたわ…。ありがとう仮面ライダー…。
感謝を込めて久々に(ビルドメンバーの掲載してあるものはまだ怖くて買えていない)ヒロビ買うかぁ、と思ったら何この構図???なんかよく分かんないけどかわいいな!!??