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人間賛歌ならぬ「平成ライダー賛歌」-平成ジェネレーションズFOREVER 感想&日記

注意
  • 感想記事なので案の定ネタバレだらけです。
  • なんか深いこととか考察など一切ないです。感じたこと思ったことを書いているだけの記事なので、そういったものをお求めの方向けではないです。
  • 感想にいくまでの日記が長いので適当に飛ばしてください。

 

 

 

 

はい、というわけで平成ジェネレーションズFOREVERを見てきました。

12月25日現在では、初日の朝一番と、公開二日目の23日で、二回見てきました。

 

見る前から、というか、あらすじとか公開された辺りからもう不安と緊張と期待ごちゃまぜでかなり情緒不安定になっていました。

まぁ何が不安ってビルドで武藤氏脚本じゃないものは(ジオウ1、2話を除き)初めてでどうなるのか不安だったのと、シンプルにめちゃくちゃ盛大に宣伝してて盛り上げてたのに大コケしたらどうしようという不安でいっぱいでした。

まぁ、それも杞憂というか、「なにかとてつもないものを見てしまった…」という感情でいっぱいになるのですが…。

 

 

そんな感情ごちゃまぜ状態で、初日朝一番の回のチケットを取り、病気とも障害とも言えないような体質により朝に死ぬほど弱いため、 「起きれない心配をするなら、クウガをオールして完走して、そのまま感想をブログに書いて公開して華麗に平ジェネキメたろ!」と思っていたのですが、綺麗なまでに総崩れました。

全然記事が書き終わらない。普段3000字程度の記事しか書かないのに対し、クウガ感想記事はなんと1万字越えなんですよ。衝撃。そりゃ書き終わらんわ。

ふざけて書きまくったキャラデコケーキの記事はなぜか5700字ぐらいもあったんですけど。なんで??

それぐらいクウガに対する書きたい思いがあったってことなんですけどね。難産の末、その晩の11時半過ぎに無事書き終えました。要は間に合ってないんですよね。カタカタ打ち込んでたらもう朝7時頃になってて、自分で「平ジェネ前にクウガの感想あげる!」と決心していたので、意地になって必死でまだまだァ!!と打ち込み続けていたら、気が付くと化粧する時間はない、電車もギリギリ間に合わないかもって感じ、下手したら発券する時間がないかもしれないレベルの時間になっていたんですね。バカの極みですかね。泣く泣く平ジェネ前に記事公開は諦めて、すっぴんかつクウガで泣きまくっていたので顔面はいつも以上に死に、心も折れかけな上に不安感で胃がやばい、バッドコンディションの極みで行くことに。これなんの罰ゲーム…?全部自業自得。

 

clarastorage.hatenablog.com

 ちゃんと完成してます。読んでー!!!頑張ったねぇと自分を褒めていくスタイル。

 

clarastorage.hatenablog.com

 ついでに軽く触れたキャラデコケーキのリンクも貼っておこう。5000字越えとは思えない内容の薄さです。母と私のハートフルな記事です。

 

 

徹夜でテンションが完全におかしい。色々もっとしっかりしてほしい。

 

家から最寄り駅までダッシュ。そこから駅から映画館もダッシュ。徹夜明けfeat.運動不足のヒキニート、あまりにも足がもたつくし、呼吸が出来なくて、本当に死ぬかと思った…。

そんな本来ちゃんとしていればしなくてもいい頑張りのおかげで、無事間に合う私。

 

走ったのと変な汗で喉カラカラ口ぱっさぱさだったからね。よかったね。

 

 

そうして勝利のジンジャエールをストローですすりながら、ようやく座席に。

もう精神が既に限界に達していたので、映画ワンピースの予告編で涙ぐむ始末。チョイスがずるいよぉ…。あと飛んで埼玉が予告編だけでもうバカ面白そうでした。

そんなこんなでようやく平ジェネFOREVERにありつけました。

 

 

なんかとんでもないものが出来上がっていた。

二回目を見たら尚更と言っていいほど、粗というか、納得は出来ないところとか「その辺何がどうなったんだよ」とかなるところがだいぶある。具体的に言ってしまえば、メイン扱いっぽい雰囲気を存分に出しておいたのにWの扱いがあんまりにもだったり、サービスシーンとはいえ地球の本棚の扱いだったり、ティードの目的の裏にあったであろう感情の描写ゼロだったり、フ―タロスがかなりいいキャラしていたのに掘り下げが無だったり、アナザーダブルの正体不明なままだったり、重要なアイテムであるライドウォッチの扱いがわりと雑だったり、結局ビルド最終回後の世界線とジオウの世界線の関係性の答えを正確にくれなかったり、とまぁ色々です。まだあるかもしれない。

 

そんなポイントが多々あったにも関わらず、それを上回るぐらいの平成ライダー愛を受け取れ!!!」のメッセージ性が物凄かった。はんぱなかった。

 

話というか時系列などがちょい難解なのですが、詳しく理解してなくても熱量でぶん殴ってきて「分からんくてもなんか熱いし面白い」ってこっちを持っていかせる感じ。嫌いじゃないです。後半にかけての、はい!!!平成ライダー愛!!!!!!みたいな勢い大好きです。

 

まず序盤のジオウ組可愛すぎて…。ソウゴの見た目なんだけど表情とかが別人できゃっきゃしちゃうし、ツクヨミちゃんの彼氏で狼狽えるゲイツ君可愛すぎるし、改変されているとはいえ模試でA判定とれちゃう我が魔王とガリ勉努力型のゲイツくん~~~!!!!この対比素晴らしくないですか!?あと3点取っちゃう改変ツクヨミちゃんバカ可愛い。かといってちゃんとしたシナリオパートやシリアスも良くて。映画とはいえ協力的なゲイツくんがレアで可愛いし(ゲイツくんがもう何しても可愛くて仕方がないのである)、シンゴの「日本出身」に対して「俺も」って笑って返すのがいかにも「常盤ソウゴ」さが溢れていて、細かいところもグッときてしまう。

 

そして、思ってたよりも違和感の少ないビルド組。限界オタクなのでふたりでいるところを見ることすら天を仰ぐレベルな戦兎と万丈。そこに駆けつけるヒゲとポテト。なんかもうヒゲとポテトは並んでるだけでも面白いのがずるいみたいなところありません?絶対仲いいだろ??

あ、推し(猿渡一海)語ってもいいですか?了承を得ていなくても語りますけど。なんかもう常時キレッキレで、いつも通り様子がおかしくて最高でしたね…。幻さんもそうですが、私の解釈が間違っていないのであれば、二人は「仮面ライダービルド」の作品から引っ張られてきたから変身できる、虚構でもあり彼ら自身でもあるわけで、でもたぶんみーたんも含め三人ともビルド最終回周辺の記憶はなさそうなんですよね。変身できることへの理由付けもきっちりしていて、記憶が戻ったわけではないのが、私的には「ありがとうございます!!」って感じでした。やはり全て覚えているのは二人だけの方がエモいじゃないですか…Vシネマで記憶が最終的にどうなるか知ったこっちゃないですけど…。(というか上映まで一か月?やっと?やばくないですか?)話を戻して。みーたんに軽くあしらわれたりドロンされている時の様子のおかしさはもう伝統芸能ですし、万丈とのやり取りも「この感じ~!」って思わせるし、アタルとシンゴを送り届けてるのとか、もう最高に面倒見のいいあんちゃんって感じで「好き…」以外の感情を失ってしまった。げ、限界オタク…。最終決戦でみんなの記憶から復活したのか、ヒゲと共にカムバックしてきて、決めるときは決めるかっこいい男で、でも「心火を燃やして\みーたん♡/ぶっ潰す!」とか、やはり様子がおかしくて最高だったわけですが、これ本当にどこまでアドリブ禁じられてたんです??推しがいると様子がおかしい推しを映画館で堪能できて幸せ…。いや、ほんと見る前は顔ちゃんと見れないぐらいには限界だったのは事実なんですけど、画面にいる彼が47話を経由していないっぽいのが分かったとたん、なんか気持ちが楽になりまして。おそらく、生前でもないし、新世界で元気にやっている彼でもなかったからだと思います。ややこしいな??

 

そして二作品がクロスしていくのも絶妙で。ジオウ15話で、今まで見せたことがない狼狽え方をするソウゴが新鮮でしたけど、戦兎に「俺たちって本当はいないの?」と不安そうに問いかけるのもなんかやっぱり新鮮で。王様だけど、18歳の年相応な部分と新米後輩ライダーらしさが見れたのは実によかったです。それでかっこよく先輩風吹かせている戦兎もなんだかよくって、これでこそ、二作品のコラボ映画ですよ…。こういうのもっと見たい。操られたふりしてるのは分かるけど、よりによってタンクタンク出してくる(最終的にティードを攻撃する流れだとしても)殺意高めな戦兎もいいし(?)映され方もかっこよかったので満足です。

万丈とゲイツくんの二号ライダーコンビも美味しい。ハイタッチに応じてもらえず持て余す万丈。面白くて大変美味しい。

 

アタルやシンゴがキーになってくるのですが、アタルがね、いわゆる「俺ら」なわけなんでしょうけど、世代がまぁ近いのでね、にしても部屋すごくない!?どんな財力を持ったら18歳にしてそんな趣味部屋もてるの!?お兄ちゃんの分まで注ぎ込まれたのか!?と、ある意味感情移入できないっていう。いいなあの部屋…。で、おそらく彼は電王が幼い頃のヒーローなんですよね。本編では一切名前で呼ばれませんでしたが、フ―タロスも、アタルがイマジンに名前つけるならって決めてた名前なんじゃないかと推測すると、「タロス」をいれるあたり、電王好き感のあるオタクさが妙にリアリティがあって、そう考えるとなんか同族嫌悪じみた感情が、やめとこ。みんな、彼と同じように「仮面ライダーの事は好きだけど現実にはいない」と分かっていて、だからこそ「勝手にいないと決めつけていたけど、忘れない限り自分たちの心の中に仮面ライダーはいる」と彼自身が言ってくれたのが本当に嬉しかったです。

シンゴも「お兄ちゃん」として、まだあんなに小さいのに弟を庇うシーンが本当に泣きそうになってしまって…。二人ともゲストキャラなのにいいキャラしてましたね。

 

あとはもう怒涛の「平成ライダー愛を受け取れ!!」「平成ライダーを愛してくれてありがとう」の勢いがやばくてやばくて。

 

まぁ何といっても、電王がずる過ぎます。反則だあんなの。事前発表されていたイマジンズとオーナーだけでも喜んでいたのに、まさか佐藤健さんを出してくるなんて。

イマジンたちのわちゃわちゃやり取りも完璧で4フォーム全部見せというサービスっぷりでまず感涙。そして、アタルに、変身解除したU良太郎が手が差しのべた時、瞬時ではあったものの「顔を上手く映さずに、うまくシルエットとかそれっぽくしてウラタロスにそのまま喋らせるのかな」とか思ったんですよ。ところがそのまま、野上良太郎で。U良太郎が、彼がそのままいたんですよ。あんなに映画館がどよめいて、ざわざわしたの、生まれて初めてですよ。一生忘れないであろう伝説的なすごい体験をした…。

もうそれから涙がずっと止まらなくて、嬉しさと懐かしさとかが込み上げてきて。あぁ、電王だ、私の大好きな電王だぁ、って。過去のブログでもちょっと書いているんですが、私の仮面ライダーの原点は電王なんですね。それ以前の平成ライダーも見ていたけれど、どっぷりとハマったのが電王でした。何度も映画化され、メインが幸太郎になっても大好きで(というか幸太郎は推しです)、言い方は悪いけど、ドル箱的な扱いで、それに対して世間の風当たりが強くて、「私もさすがにどうかと思う」と言いつつも、やっぱり電王は面白くて暖かくて大好きで。なんだろう、ディケイド(主に海東大樹)・W・オーズ辺りを感受性豊かな思春期に浴びて現在の私は出来上がったんですが、電王はこれらとはちょっと違って。ほぼ残っていないけれど、純粋な子供の頃の私を思い出させてくれる、大切にしていたい聖域にずっといてくれる永遠のヒーローが、電王なんです。ずっと大好きな頃のままでいてくれる、私の不変のヒーローなんです。

それがあんな形で、平成最後に出てくれるなんて、私はなんて幸せ者なんだと。小太郎としての良太郎もよかったけど、まさかまた佐藤健さんの野上良太郎が見れるとは思ってもみなかった。ずっと電王を好きでよかった。ありがとう。しかもエンドロールを見たら小林靖子さん監修ということで、この電王周りは小林さんが監修してくれたのだろうと思うと尚更…。

佐藤健さんの出演は、それはもう最大級のサプライズで、ファン感涙モノなのですが、それ以上に、モモタロスの言葉が嬉しかった。

「俺たちもお前を忘れるかよ、良太郎」

そのままのモモタロスからの良太郎への言葉でもあり、きっと、高岩さん・関さん・制作側からの、良太郎・佐藤健さんへのメッセージであり、私達ファンの気持ちの代弁でもきっとあって。とても幸せでした。ありがとうモモタロス、ありがとう電王。これからも私の永遠のヒーローは君たちだ。

 

Climax Jump

Climax Jump

  • provided courtesy of iTunes

 終わってからというものの、Climax JumpとDouble-Actionを何度も聞いてしまう。何度も何度も聞いていた当時を思い出す。

 

そして、良太郎(ウラタロス)やアタルが言っていたように、「忘れない限り(記憶に有る限り)仮面ライダーはいる」んですよね。

私たちファンが、仮面ライダーを好きでい続ける限り、仮面ライダー達も存在し続けてまたそばにいてくれてる。それだけで、「虚構ではない」というよりか、戦兎の言っていた言葉を借りると「どうでもいい」んですよ。私が好きな限り、仮面ライダーはちゃんといるんです。子供から大人になっても、好きでい続けてもいい。忘れずに好きでいてほしい、そんなメッセージ性がバリバリ感じられて、いや、私は全然、大きくなっても、女でも、仮面ライダー好きでいちゃいけないかなとかは思ったことは特にないんですけど!!それでもはっきり「忘れないで好きでいてくれ!」と言われたら、泣いちゃいますよ…!!

制作側からの熱い「仮面ライダーっていいよね!」「ずっと好きでいてね!」のメッセージがまさに、人間賛歌ならぬ「平成ライダー(好き)賛歌」な映画だなと。というか調べたら仮面ライダー讃歌という曲があるんですね。11ライダー大讃歌も。平成ライダーでも作ってくれませんかね…!めちゃくちゃ長くなると思いますが!

 

そんな仮面ライダー愛する人達の思い・記憶から呼び出されてくるライダー達。

ちびっこに駆けつけるのは、きっとリアルタイムで見ていて好きだったんだろうなと思わせてくるゴースト・エグゼイド。子供のころにライダーが好きだったであろう若者のところにはダブル。そういうちょっとしたところにもグッときてしまう。そして、クウガが現れて、サムズアップ。クウガを見に行く直前まで見ていたので、それだけで心がきゅっとなる。嬉しいけど、また彼を戦わせてしまうのか、とも。

新たに収録されているライダー以外の音声はライブラリ音声でしたけど、それも嬉しくて。まさに放送を見ていた「私達」の記憶からそのまま表れてる。すごく嬉しい。にしても、某氏が関わっていないであろう今作でも、アンクを匂わせないと気が済まないオーズはいったい何なのか。私に見事にクリーンヒットでした。ありがとう、ありがとう…。

出てくる組み合わせや夢の共演な並び、もうひとつひとつが愛の塊として勢いよく投げつけられてくる。クウガのバイクアクションも本編さながらで。

クウガがライブラリ音声を使っていながらも、あまり話さなかったの、新参者(というか上映開始の日に見終わった)の私がいうのもあれなんですが、すごくいいなぁって。だって、喋らなくても、オダギリさんだけがクウガではないじゃないですか。富永さんが演じていて、当時を思い出させるなら、それはもうクウガに違いないじゃないですか。行く前にクウガを見れていて、そう感じれてすごく良かったです。

アナザークウガに、全ライダーのライダーキックが炸裂するのも王道かつ胸アツだし、特にキバの夜になる演出からのウィザードとの逆さまになってキック、かっこよすぎる。思いついて実行してくれた方、本当に最高です。ファイズ、カブト、ドライブのスピード型ライダーも熱い。そして最後はビルド・ジオウとクウガ。ハァーーー、最新のライダーと最初の平成ライダーでトドメ。エモい、エモすぎる…。

 

アナザークウガから分離できて、目を覚まして、目の前に20人のライダーが並んでいる様子をみたシンゴの言葉も泣かせてくる。「仮面ライダーだ!」彼は放送前のクウガしか知らないはずなのに、その言葉が出たのが、なんというか嬉しくて。みんな見た目は様々なのに、みんな仮面ライダーなんだよなぁって。素敵。

 

エンディングに向かうエピローグ的シーンで、最後の最後にまだ爆弾を抱えてくるのも、もうなんだかわけが分かんないですよ。一年間「存在しないはずの人間」「つくられたヒーロー」という事と向き合い戦ってきたからこその言葉で泣かせてくるし、戦兎、君はなぜそうやって、本人のいないところでは素直というよりも過剰なぐらいの感情を吐露するのか…。EDでも、またバイクに二人乗りしてしょうもないことで口喧嘩してそうに見えるのが…。これ怖いのが、脚本が本編と違うのに、これですよ。なんなのだろうかこのベストマッチな奴らは。最後に全てを持っていくな…。

 

どうなのってポイントは最後まで納得はできないけれど、私的には、圧倒的なまでの愛とメッセージ性とエモさにぶん殴られた、神作・名作とは言えないなにか、なんかすごいとしか言えない作品でした。

 

いや、でも個人的に、ダブルは来年なんかあると思うんですよ。あんまりにもなので…。10周年イヤーですし、ダブルアーマーも、いわゆる「映画で先出しフォーム」なのかなって。アナザーダブルも、パンフレットみてもあまりにも謎が多すぎますしね。あと、最低平成二期はジオウ本編でやるって信じたいところもあります。あとダブルとドライブですか…。今後どうなるか…。

 

 

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幼児なのでパンフにスタンプをしっかり押しちゃう。うまくいった!と一瞬喜んだけど龍騎・ドライブ・ウィザード・フォーゼあたりの顔面が…あああぁ…。まあこういうのも一興ということで。

 

平成ライダーを好きでよかった!心からそう思えたよ!ありがとう平成ジェネレーションズFOREVER!!感謝!

 

 

おまけ

公開二日目に見に行った後のガンバライジングにて。

やはりライダーキック共演は素晴らしい!!!!!!