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2018年も終わるというのに初めて「仮面ライダークウガ」を完走した感想

注意

  • 当たり前のように、仮面ライダークウガ全編のネタバレを含みますので、未見の方でネタバレを嫌う人はそっとページを閉じてください。
  • 感想までに、長い、くどくどとした自分語りがありますので、興味の無い方は完走した感想ってでっかく表示するので、そこまで適度に飛ばしてください。
  • 途中から私は、平ジェネFOREVERを見に行っていないていで書いています。ちなみに朝一番で見に行ってます。意味が分からないと思いますが、私もあまり意味が分かっていません。

 

 

仮面ライダークウガをつい先程、初めて全49話を完走してきました。そう、この2018年の末にです。初めてです。平成仮面ライダーが好きといっておいて、です。もうボコボコに殴られても仕方がないほどの始末。いや、別にクウガ見てなくても平成ライダー好きだよ!って言っても良いと私は思いますが、見終わった今、何かと理由をつけたりして見ていなかった私自身をばちぼこに殴り倒したいので、ええ。

 

なぜクウガを今まで見ていなかったか、そして何故このタイミングで見ようと思ったのか、言い訳&自分語りになってしまいますがつらつらと。

 

まず、私は親の影響で、特撮及び仮面ライダーを好きになりました。正直に申し上げると、ド世代であるプリキュアも好きではいましたが、特撮ヒーローの方に熱量はかなり寄っていたと思います。

ぼんやりと記憶があるのは剣辺りから。そして、当時猛烈にハマって、今でも心の柔らかい場所にいてくれているのが電王。そしてオタク的にハマっていったのがディケイドから。そこから思春期の多感な時期にWとオーズを浴びて、今の私が完成されています。そうして、過去のこのブログの記事でも書いたように、成長と共に東映特撮ばかりだった世界が広がったのか、徐々に離れた時期を経て、去年、平成ジェネレーションズFINALに感動して、こうして出戻ってきたわけです。

そんな、ライダーオタク的にドハマりしていた時期にも、過去作はよく見ていました。親が元々特撮ヒーローが好きで見ていたのに影響されて私も好きになったわけですから、かなり「女子なのに仮面ライダーが好き」という部分は否定されたことは無かったし(変な子程度には思われていたとは思う)、趣味活動に協力的でいてくれました。今は無きガンバライドとかめちゃくちゃ親にねだって何回もさせてもらったなぁとか思い出してみる。そこまで協力的だったので、見たいと言ったら、自分たちも見たいのもあってか、過去作はレンタルして見させてくれました。こうして第一次ライダーオタク期(出戻ってからの現在を第二次と呼ぶことに今決めました)の時点で、クウガ・アギト・555を除く、平成仮面ライダーはリアタイして見たもの含めて残りは全てその時点では見ていました。三作品なんでこの三作品?ってなりますよね。今の私もなってます。離れてた時期の作品は置いといても、この三作品見てなかったのバレちまったぜ…という気持ちもありますが、紛れも無い事実なので。

なぜ見ていないか、その理由ははっきりあります。当時の私は、若さ有り余るとても元気なオタクだったので(今は時々色んなことで心身ともに死にかけているので、まだ若いが元気はない)、平成仮面ライダーを全部見た後に昭和ライダーまで見てやるぜ!と思っていたのです。そんな中、最初の平成仮面ライダーを見ないでオタクなんて言えたもんじゃないわと言わんばかりに親に「次はクウガ見たい!」とリクエストするわけです。親からの返答はこうでした。

「昔のだから見ても面白くないと思うから他のにして」

ほぉ~~~~ん?????どういう理論????ここで当時の私もおそらく不思議に思ったでしょうが、レンタルしてくれるのは親であり、子供の私はレンタルすることはできない=見るのは無理、とその時は諦めた模様。まぁ言わんとしてることは分からなくもないんですけどね。単純に今の(当時の)仮面ライダーに慣れ親しんでいる私がクウガを見たところで飽きてしまう、面白いと感じない、と親は思ったのでしょう。同じ理由でアギトも見させてはもらえませんでした。いやアギトがダメなら龍騎もたいして変わらんやろ。

そして555は「悲しすぎるからダメ」らしいですよ?

ほぉ~~~~ん?????????その理論でなぜ龍騎や剣はOKだったかを教えてくれ。十分、この二作品も悲しいといってしまえば悲しいし、当時の私は泣きながら見ていたし、今も、龍騎での好きだったキャラクターの死の悲しみ、剣での最終回の切なさははっきりと胸に刻まれているのだが???

そんな私怨はさておき、またもや私怨になるうえに、あまり気持ちのいい話ではなく、言い訳でしかない話がまだ続きます。すみません。

当時、仮面ライダー好きの友人は一人いて、それはもう毎日のように語らっていましたが、それでは飽き足らずに同士を求めていました。SNSに手を出し始めました。当時持っていたケータイはパケホーダイではなかった為、インターネットを使いたい際は母がケータイを貸してくれたんです。ちゃんと許可を取り、某SNSで「平成仮面ライダー好き」が集まるグループみたいなものに入って、スレをみたり、語らったりして多くの人と交流をしたものです。どうも懐古してしまうな…。自分と親と友人一人しか私の世界にはライダー好きがいなかったので、世界がめちゃくちゃ広がりました。とても楽しかったです。でもその反面、嫌なことも目にしてしまうのがインターネットというもので。

私は仮面ライダーディケイドが今でも好きなのですが、当時あまりいい思い出がなく。というのも、そのグループで頻繁にボロッカスに叩かれまくっていたんですね。いや、好意的な書き込みとかもそりゃあったんでしょうが嫌な事のほうが人間、というか私は覚えているもので。とーってもねちっこいので。今となっては、そういうことを受け流せない人間がSNSをするべきではないし、しないほうが良かったんじゃないの?って思うんですが、当時の私はそうはいかず。「平成仮面ライダー好き」が集まるグループなら、ディケイドの悪口や批判は書くなよ!とモヤモヤ嫌な気持ちが溜まっていったんですね。決め手は、思い出したくもあまりない、小野寺クウガへの悪辣な言葉たちでした。もう本当に、受け流せなかった当時の私も悪いのですが、その批判や荒らしにも近い行為(そういった評論をするようなグループではなく、交流目的が主なグループだったと記憶しています)を繰り返していたライダーオタクは、大体が、五代クウガしか認めない、仮面ライダークウガ至上主義のような人だったもので。当時の私にとっては、五代クウガの存在は知っていても小野寺クウガは大好きなクウガに違いは無かった、大好きな仮面ライダーディケイドのメンバーだったので。私自身に向けて何か言われたりされたりした覚えはありませんが、「好きな人間だって見るこんな場所でなぜそんな酷いことが言えるのか」と恨んでしまったわけです。「そんなやつらが担ぎ上げてる作品なんて見れなくてもいい」とまで思わせるほどに。こうして、クウガを見たいと言う事も無くなり、心にしこりを残したまま、特撮自体から離れていったわけです。ほんと~~~に、今ではアホらしいし、バカで、子供過ぎたし、SNSするなとしか言いようがない。弁護の余地もない。ちゃんとクウガ好きの人がみんなそうじゃないって当時の私だって分かってたはずで。でもまぁ、小野寺クウガの話が少しでもでると親の仇かのように執拗に叩いてた連中とは一生分かり合えないと思いますがね。他所でしろー?こういった、SNSでの若気の至り的な痛い思い出・あるいはトラウマとクウガが、がっちりと結びついてしまった。

 

まぁこんな風にうだうだと「見たいけど見れない」アギト・555と「見たくもなくなってきた」クウガを残し、現在に至っていたわけです。

 

 

じゃあなぜこのタイミングで仮面ライダークウガを見ようと思ったのか?

シンプルに、出戻った今なら(歳もとったし)好きになんでも見れるじゃん!というのと、どうせなら見れていない分すべて見たいという気持ちと、平成ジェネレーションズFOREVERの存在、そしてとあるブログのある記事との出会いでした。

出戻ってからビルドに追いつき、ルパパトを見るようになり、CSMオーズドライバーが届いたからとオーズを何回目かの完走をし、ジオウもリアタイして見て、最近になって少し色々と落ち着き、次に何を見ようか、となった時に、このブログ記事を読みました。

www.jigowatt121.com

日々愛読させていただいているジコワットレポートさんの記事です。仮面ライダーカテゴリーの記事を読ませていただいていたら、自然と避けていた、仮面ライダークウガの記事だと分かるのに、ふと題名で興味がわき、そして本文で胸を打たれました。筆者様の文が読みやすく、とても面白かったのと、やっと、勝手にあったわだかまりもなく、仮面ライダークウガに単純に、興味が持てたのです。そして、私もその「呪い」に巻き込まれている、とも思えました。悪い意味での「呪い」にかかった人間達から私も「呪い」をかけられてるなぁ、と。

 

そして、クウガががっつり絡んできそうな平成ジェネレーションズFOREVERの公開。

 

これは、今見るしかないだろう。と思い、12月上旬から今日このブログを書き始めるまで見ていました。しかしこの記事は平ジェネFOREVER公開前に間に合っていません。12月22日朝5時頃から、おっそいタイピングでカタカタと打ち込んでいました。本当は見終わって豪速球で書いてドヤ顔で朝に記事公開決め込んでから、優雅に平ジェネFOREVERを見に行く予定でした。総崩れました。なんてこった。

にしてもギリギリすぎやしないか自分!?途中ちょくちょくビルドロスで精神がやばかったから仕方がない!!実際見終わって間に合ってるはからセーフ!!!

 

 

というわけで、ようやく完走した感想です。ここまで読まなくてもわりといい内容です。途中のジゴワットレポートさんの記事はめちゃくちゃいい記事なので読みましょう。

あと本当に平ジェネFOREVER前に書き終えて公開する予定だったので、間に合わなかった分は、見ていないていで所々書いています。なんなんだこれ。

 

ちなみに、自分の感想確認用&ミュート用にタグを付けてゆるく実況をしていました。気になる方はこちらのタグからどうぞ→ #くらら空我

 

結論から申し上げますと、めちゃくちゃ面白かったです。そして、今では絶対に放送できないだろうし、作れないだろうし、当時リアルタイム見ていた方が、心から羨ましいと思ってしまう。そんな作品でした。

 

主題歌「仮面ライダークウガ!」は、オーズ放送時に出たベストアルバム的なやつに入っていて、音楽プレイヤーに入れてよく聞いていたので知ってはいましたが、OP映像アリでみるとまた違って聴こえるし、なんとも挑戦的でかっこいい歌詞なんだろう、と思いました。からっぽの星 時代をゼロから始めよう…

KAMEN RIDER BEST 2000-2011

KAMEN RIDER BEST 2000-2011

 

 たしかこのアルバム。「青空になる」も元々すごく好きな歌でしたが、五代雄介を知ってからでは全く違う感情で聴くことになりました。

 

話は基本二話完結で見やすく、話も分かり易かったのですが、ものすごく見るのに体力を使う作品だったなぁと。これでもかってくらいに人間が死ぬので。死にざままではっきりと、残酷なまでに描写されていて。グロさを感じるほどの音や血糊。ここまでリアルにやってやろう、子供騙しの番組は作らない、みたいな気概がめちゃくちゃに感じられた。

これを一年間の戦いの中、五代くんや一条さん達は戦いの中で味わっているわけですから。どれだけ辛く苦しい戦いだったのかと…。

あと、最近のニチアサ特撮は直接的な死の描写ってそこまでしないし、できないんでしょうし…。とにかくある意味新鮮な感覚でした。

 

未確認生命体、グロンギは、本当にただゲームだから人間を殺してるだけ。特にリントが憎くて虐殺を繰り返しているわけでもなさそうなところが不気味で異質に思いました。あえて、というかTTFCで見ていたので、グロンギ語は一切理解しないまま最終話までいきました。なんとなく、最後まであいつらを登場人物と同じように、異質で理解のできない存在のまま見たかったので。でも何言ってたか気になりはするので、グロンギ語の勉強でも始めます。

 

そして、五代雄介という人物が本当に好きになりました。

48話の少し前までは、「不思議な魅力を持った人だなぁ」と思っていました。いつもお気楽そうにしていて、優しい笑顔で、クウガのマークにこだわるような少年らしさを残していて、でもどこか達観していて何か悟っていて、その笑顔と言葉で周りの空気を柔らかくさせる、ほわっとした不思議さを感じさせ、浮世離れしたイメージを抱かせる、そんな青年で。だからこそ、48話でのあの表情での戦いで、「戦ってくれる都合のいい何かではない、本当にただの、みんなを笑顔にしたいだけの青年なんだ」と思わせてくる。ずるい。ずるすぎる。理解していたつもりでも、あんな顔を仮面で隠し、今までも戦っていたのかもしれないと思うと、もう何も言えなくなる。

一条さんもとても好きで。自分でも言っていたように、五代くんと似ていて。五代くんとの絆を深めていくけれど、「あいつが俺と別れられる日が一日でも早く来ればいいと思っている」と思っているし、「こんな寄り道はさせたくなかった」からの言葉なんて、本心なんだろうけど、もっと五代くんと居たいという気持ちもあっただろうし、とも考えてしまう。この二人の関係性をなんて言い表したらいいのか…相棒なんでしょうけどそうじゃなくて…うまく言語化できなくて悔しい。

他の人物もみんな魅力的でした。桜子さんは大人なんだけれども、可愛らしくて、五代くんのお姉さんって感じの保護者のようで。五代くんが戦うだけの何かに変わってしまうのが怖いと感じるのは視聴者である私も一緒で。そう思いながらも、五代くんの理解者として、「五代くんの笑顔のために」と頑張る事にした桜子さんはとてもかっこよくて。

個人的にとても好きだなぁ、いい味だしてるよなぁ、と思ったのは椿先生でした。マッドな感じを出しつつも、プレイボーイっぽくて、そして誰よりも死と向き合っているからこその言葉の重みや真人間さが、こう、ギャップ萌えとかではないですが、胸にグッときた…。

他にもみのりちゃん、神崎先生、杉田さんや桜井さんといった警察の方々、おやっさんや奈々ちゃん、榎田さんにジャン、実加ちゃん(最後の方は実加ちゃんになんかしたら暴れるぞとモンペと化していた。悲しい思いをした分、それ以上に幸せになってほしい。)など、登場人物がみんな魅力的で、その時代に生きていてるように思えた。クウガの素敵なところというか、感じたのが、未確認生命体との闘いと同時に、人間ドラマも濃く描かれているな、と。こうして深く積み上げて描いていたからこその最終回があったんだなぁと感じました。世界は決して優しくはないけれど、人はすごく暖かくて優しくて。それと反して、未確認生命体達とは一切分かり合えないものとしての部分が強調されている気もするし。うまいなぁ…。

 

バトルも見ごたえだらけで、すごいな、としか言えない。まず、執念すら感じるバイクアクションがはちゃめちゃにかっこよくて「すげー!」とか「いけ!!」とかしか言えなくなる。語彙力の問題では?EPISODE33 連携は、マジモンの神回でした。初登場からして衝撃だった、赤いマフラーをたなびかせる、虫っぽい顔をしたバイクに乗る未確認生命体、攻めすぎかよ…って思わず声に出しちゃったもん。それとの熱いバトルだけじゃなく、まさに「連携」といったタイトルが付いている通り、一条さん以外の警察とも本格的に連携しあうようになるクウガという展開も激熱じゃないですか…ずるい…。まずクウガ一人で戦っているのではないのが好きで。戦うだけの生物兵器になるかもしれない孤独なヒーローなのかも知れないけど、一条さんや科警研のサポートを得て戦っていくのは見ていてすごく良くて。なんだか、こういう話だと警察は無能扱いされがちじゃないですか。クウガでの警察は、クウガに比べたら非力かもしれないけれど、道具を駆使して、知恵を振り絞って作戦を練って、すごくかっこよく描かれていて、そのあたりも物凄く好きです、クウガ

CGとかの話になってしまうと、そりゃ約18年前の作品ですから、うん、とはなるけど、今のCG技術と比べるのも甚だおかしい話で。当時の技術と今の技術が違うのは当たり前ですからね。今進歩してなかったら各位やる気あんのかぁ!事案ですよ。それに、仮面ライダークウガには、派手なエフェクトやCGなんて必要ないとすら感じるのです。逆にバリバリ変身バンクありのゴッテゴテCGのクウガ見たいか?って言われたら、「それはそれで面白いかもしれないけど、それは「仮面ライダークウガ」ではないよ」と私なら答えます。

  

そうして、話数を重ね、どんどん戦闘は激化していって、終盤はもう怒涛の展開で、処理が追いつかなくてヒーヒー言いながら見ていました。あ、あまりに感情と情報量があふれて処理が追い付かない…!!!にしても、黒いクウガ、かっこいいですねぇ…。あ、クウガのフォームを、フォーム名とかで呼ばないで色で呼び続けてたの、かなり好きです。オーズでいうアンクみたいに、古代のこと教えてくれる便利なキャラなんていませんし(アンクは決して便利キャラではない)、そういう事を桜子さんが調べてくれてますし、まず設定としてこちら側には通達されているだけであって、クウガ本編ではフォーム名なんて古代からついてなかったんじゃないの?って感じさせてくるのも、いい…。

 

そして衝撃のダグバによる虐殺を経て、みんなに「旅に出るから」と伝えに会いに行ったのが、あまりにも、これから死ににいくようにしか見えなくて、私はずっと涙が止まらないまま、48話のダグバとの闘いへ。

 

あまりにも衝撃的な最後の戦いだった。オタクなので、仮面ライダークウガの最終決戦は雪山でのラスボスとの殴り合いとは知っていたけど、こんなものだとは思ってもみなかったです。

派手な技の応酬もなく、いわゆるラストバトル、仮面ライダークウガという作品としての最後のバトルシーンだというのに、ただただ、吹雪の吹く雪山で二人が殴り合うだけ。しかも、最後はクウガもダグバも人間態での殴り合い、ただそのシーンを見ただけだと人間同士が殴り合っているようにしか見えない。地味に見えるかもしれないのに、こんなラストバトルがあっていいものなのか、とも思いました。ただ、ダグバは血塗れになりながらも笑顔で楽しそうで、反して五代くんは辛そうで、泣いているように見えて、見ているこっちも苦しくて、早くこんな戦い終わってくれ、と私も泣きながら思う反面、ボロボロの人間の姿の二人、周りの雪は血で赤く染まっていて、なんて、あまりにも美しいラストバトルなのだとも感じてしまった。

きっと、こんな戦いは、今後どんな作品が生まれようともここまでのものにはならないだろうし、全てがこのクウガ48話の二番煎じになってしまうと思う。そして、こんなラストバトルはクウガだけでいいのだとも思うし。きっと、今の特撮ヒーローがしたところで二番煎じと感じてしまうと思うのは大いにあるけれど、もっと派手なCGを使ったような爽快で華やかなものが、今の時代にはあっているのだと思うし、仮面ライダークウガが制作された時のCG技術をフルに使って魅せるようなラストバトルよりも、この48話のラストバトルの方が、絶対に素晴らしいものだと思います。本当に、この時にしか放送できなかった、作れなかった作品なのだなと感じれた。

エピローグのような位置付けである最終回も素晴らしかった。ダグバとの戦いの前に五代くんがみんなのところへ会いにいったように、全てが終わり、一条さんが長野へ帰る前にみんなへ会いに行くという構図の美しさ。最終回だからこそなのか、変身すらない、戦いもない、平和で穏やかな最終回で。どこか、椿先生と話していたように海の方を旅する五代くん。子供たちの笑顔と青空を見ながら、ゆっくり冒険をしていてほしいなぁ、そう私に思わせながら、ゆったりとエンドロールと「青空になる」が流れていた。これからは「青空になる」をきっと涙なしでは聴けないでしょう。

 

当時リアルタイム見ていた方を心から羨ましいと思ってしまう、というのは、単純に毎週こんな作品が放送されていて、続きがどうなるかドキドキできたのが羨ましいし、何より「西暦2000年の日本」という時代の中、生きて戦っていた五代くん達と同じ時代に生きて、見ていた方々が、本当に羨ましいです。

今までみた作品の中でも、「仮面ライダークウガ」は場面が変わるごとに時間や場所の表示がされるので、特段に2000年という時に五代くん達が生きていたように感じて。私はその頃は当然赤子なので、2000年には何が流行っていて、どんな空気が漂っていて、どういった世界だったのか、そういった事は私は一生感じられない。悔しい、というよりか、そんな貴重な体験をしてみたかったなぁという羨ましさ。10年ぐらい早く生まれてなきゃ無理だったので諦めるしかないのですがね…。そう思わせる、作品の空気感がありました。

 

本当に、凄い作品だった。今まで見ていなかったのが勿体ないぐらいだった。なんやかんやと理由を付けて見ていなかったのがバカみたいだなぁと、見終わった後だから思えています。第一次の頃の私は、クウガを見ることになるなんて、きっと思ってもみなかっただろう。タイミングと、きっかけと、月日が割と解決してくれるものなのですね。

私は絶対に荒らし行為に近い批判などを繰り返していた連中を一生許すつもりもないし、(自分がバカだったのはわかっているけれど)奴らのせいでクウガという作品に対するイメージがほんとに良くなかったのは事実なので、よくTwitterとかで忠告的な形で流れているけれど、一経験者として言わせていただく。自分の好きな作品をあげるために、いくら嫌いと思っていても比較対象として何かを貶すことはしては絶対にしてはいけないです。その自分の好きな作品ごとイメージを悪くしている&私のようにこじらせたやつが出てきて、お前がそんな行為をしていなければもっと早くこの素晴らしい作品を見ていたのにと尚更恨まれることになります。いいこと一つもない!ほんとやめような!!

仮面ライダークウガは面白かった。あいつらが必死にあげたかったのも分かる。それだけ、伝説的で、すごい作品なのだ。私の中のクウガは、五代雄介と小野寺ユウスケの二人だ。やっとそう思えることで、おそらく7年弱ほど居座り続けた、仮面ライダーディケイドを好きな私の心のしこりは無くなった。まぁ許しはしないから絶対に忘れないし憎み続けはしますが!ねちねち!!

あと親の謎理論は、ほんとなんだったんだあれ…。恨む恨まない以前によくわからない…。

 

あの悪しき思い出からやっと抜け出せた気がする。気分が本当にいい。これでクウガが面白くなかったら私の中の何かが壊れてしまっていたかもしれないです。よかったぁ!!!

 

単純にこんな面白い「仮面ライダークウガ」という作品が見れてよかった。子供じみた・バカげたトラウマのような思い出と、心のしこりで、クウガに触れないようにしていた私に、見る機会を与えてくれた平成ジェネレーションズFOREVERとジゴワットレポートさんに感謝を。2018年も終わるし、平成も終わるし、その前にすっきりできてよかった。素晴らしい作品を見れてよかった。本当にありがとうございます。

 

そんな晴れ晴れとした気持ちで、今から平ジェネFOREVER見てくるぞー!!緊張と楽しみと不安で吐きそうだ!!(見に行っていないていで書いています)(こんな文章量が多くなるなんて思ってなかったんです)

 

そして平ジェネFOREVERもちゃんとかみ砕けたら、ゆっくりとクウガのことを深く知りたいなぁと思っています。とりあえずは、なぜか我が家に全巻揃っている講談社が出しているムック本シリーズのクウガのを読みたいな。

 きっと、流し見した程度の発売当時とは全く違った感想を持てるだろうし、なにより知りたい設定もたくさんあるし、超全集BOXも届く。小説版だって読みたい。楽しみでいっぱいで、久々にこんなに気持ちが晴れやかな気がする。平ジェネもどうなるかでここ最近ずっとうなってたし…あれ、平ジェネ私まだ、見てないのに、おかしいな…???

 

 

ついしん:アギト・555も平成が終わる前に見たいものですが、間にちょっとソフトなものを挟みつつ、自分のペースで見る予定です。楽しんで視聴することを心がけていきたいです。